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「成りあがり」
2009-04-24
![]() | 成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集 (角川文庫) (2004/04) 矢沢 永吉 商品詳細を見る |
私は本のジャンルとして
文学と伝記を主に好んでよく読みあさっています。
文学ほど五臓六腑に染みわたるものはなく
伝記ほど自分のエネルギーに拍車をかけてくれる
本はないからです!
矢沢永吉の「成りあがり」は
まさに侍ロックトップ界の伝記と言えます。
読んでいて彼に一貫していることは
怒りだけでここまで来ているということです。
母親には逃げられ早くに父をも亡くし、
疎まれながら親戚をたらい回しにされる
という過去を持っています。
ひとり自分だけが生活保護をうけながら
幼少時代を過ごします。
そんな小学校2,3年のある日、
同級生の裕福な友達がクリスマスに
クリームがいっぱいの
デコレーションケーキを持ってなめながら来ます。
(以下抜粋)
「永吉、きょうはクリスマスイブだけど、
お前の家はこういうの食えないだろう」
俺は黙って見てた。
「欲しいか。ちょっとなめさしてやろうか」
「うんなめさして、なめさして!」
とオレは言った。
そいつは、「そうかなめたいか」と言って、パッとちぎってくれた。
そこまではよかった。
彼は、さも食べ飽きたという顔をしてるわけ。
そのケーキを、ちぎって・・・・。
オレに投げた。
ポンと。頬っぺたに、べチャッとくっついた。
その時、オレがどうしたと思う?
「てめえ、この野郎」と殴りかかる?
いや、ちがう。
世の中って劇画じゃないんだ。
オレは口惜しかったから、すぐにはなめなかった。
けどそれをなめたんだ。
落ちないでくれ、頬っぺたから。
落ちないでくれさえすれば、
あいつがいなくなってからなめられる。
そいつが横を向いている時に、
舌をのばしてなめた。
―――――――――――――――
その体験をきっかけに、彼は
怒りを成りあがることにぶつけていきます。
怒りを向ける矛先が非常に正しいです。
彼自身も
悲しみのヒーローではあったけれど
イジケのヒーローにはならなかったと言っています。
しかも冷静な客観視ができるので
目標を確実につかみとれる人です。
でもエネルギッシュ!
カッコイイです。
人生の教科書と謳われているのは
納得の一冊です。
